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  └チャレンジャー2

-- 実車について --

イギリスのMBTですハイ。
ドイツと一緒に作っていた新世代MBTが価格高騰でご破算になって、対輸出目的のチャレンジャー戦車を急遽MBTに仕立て上げたもの。ソレの二世。
実車の情報が極端に少ないと言うか、人気がないと言うか・・・日本人受けしないのか、奥ゆかしいブリティッシュさんは戦車の情報も漏らさない、多い日も安心なのか。。

謎多き女なのだ

と言うわけで、資料はほとんどネットからで、アナログで持っているのはタミヤの1/35と書籍に散見ときた。 ま、最新の戦車だからあんまり情報がないのもしゃあないか。

-- チョバムアーマー(チョーバムアーマー)について --
コイツの情報はどうにもまとまった物が見当たらないんだよね。
ガンダムで同名の増加装甲があったけどあれとは根本的に違います。あっちはERA。ロシアのT系が装備してる爆発反応装甲とほとんど構造は変らないけど、アニメでは思いっきり誤解釈しているんだよ。 爆発で爆発は相殺できない(多分)

モノホンはセラミックと金属の積層装甲で詳細はまったく不明。
ハニカム状のうんだらがナニカニしてセラミックでチュイイイインと来て、主装甲と副装甲の間の空間に収まっている。

そいでこいつがHEAT弾(成形炸薬弾)に効果イイーっていうんだよね。 多分セラミックの部分がメタルジェットを拡散させるんじゃないかな? と憶測してみる。

構造としては
鉄(主装甲)・当該のセラミックがなんとやら・鉄(アルミ?の副装甲)

え?解りにくい?

まぁ、こういう訳さ(多分、きっと、こうだといいな)


戦車メカニズム図解(上田信 著)グランプリ出版 283pの図解を参考に作製
各装甲の厚さや詳しい構造、素材は不明。

ハニカム状の物だけど、物によっては「金属の枠の方がハニカム」だと言うものもある、これはユナイテッドディフェンスさんのサイト内、「チャレンジャー」(1)の方に書いてある。
ユナイテッドディフェンスさんに書いてある事でもう一つ考えないとならないのが、チョバムアーマーに第一世代と第二世代があると言う事。

第一世代がHEATやミサイルなど成形炸薬弾に対して有効。
第二世代がHEATとAPFSDSなどの徹甲弾(*1)に対しても有効になっている。
前者と後者ではまったく構造が違う可能性がある。そうでもないかもしれない。 不明。

*1) 尖って、硬くて、細長いモノで、力任せに装甲をぶち抜く砲弾の事。劣化ウラン弾もこれに該当。普通はタングステンとかを使う。

セラミックを使っていて徹甲弾に対して有効な装甲と言えば日本の90式に使用している複合装甲もそうである。
こちらはセラミック板(塊だと思う)が割れる前に徹甲弾が砕けてしまうと言う理論の装甲となっている。
90式を設計する際にエゲレスがチョバムアーマーを売り込みに来たと言う話を聞くから近い物であるかもしれない。(←仮説だよ)

-- 変った主砲 --
現代戦車の主砲の主流は滑腔砲って言って、ライフリングとか施条とかがないツルペタな砲身を使っています。 砲弾に回転が加わらないと言うわけだけどもこれはAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾、ハネの付いた鉛筆みたいな砲弾)がライフリングが与える回転で貫徹力が弱くなってしまうのとライフリングとの摩擦で砲弾の速度が遅くなり貫徹力が少なくなること、HEAT(成形炸薬弾)が発生させるメタルジェットが回転により貫徹力が弱くなってしまうから。
HEATとAPFSDSのどちらも砲弾に回転が加わったら困るので砲身の内部がツルペタ(スムースボア)になっている。
こういったのはM1や90式、T系列の戦車、ルクレール、各国の先進MBTは大体が滑腔砲となっている。

さてそれに比べてチャレンジャーはと言うと、流行に反して昔ながらのライフル砲を使っている。
それならAPFSDSが撃てないのか?と言うとそうではなく、ライフリングの与える回転を無きものにするベアリングが砲弾についている、これは砲口から出ると空気抵抗で砲弾から離れていくようになっている。
そして回転を与えたら困るHEATではなく、HEST弾という、粘着榴弾を使用している。 これは装甲に粘土のように張り付いて爆発し、その衝撃で装甲の裏面を破壊、飛び散った破片で車内を破壊すると言うもの、これは湾岸戦争で実際に使用して相手戦車(T系)を一撃で破壊したと言う実績がある。

なぜライフル砲なのかちょっと考えてみよう。
HEATやAPFSDSは風に弱い性質がある。 砲弾の尾部に翼が付いているので、これが横風にあおられるとあらぬ方向に飛んで行きかねない。
なのでHEST弾のような今までどおりの回転を与えて弾道を安定させる砲弾の方が昔からあるので安心、手堅いしライフル砲はスムースボアの砲と違い蓄積した経験が多いので作るときもあまり難がないのでは。
それだからわざわざAPFSDSにベアリングをつけたりHESTと言う変った砲弾を使用しているのではないかな?

変っているといえば砲弾と装薬が別々になっている点も見逃せない。
これは野砲や自走砲のように発射火薬と砲弾を別々に保管していると言う事になる。 戦車は敵戦車と銃火を交える事になるので同じ時間でもより多くの砲弾を発射できる、手数が多いことが望まれる。 特に自動装填でも無いので一発発射するたびに弾庫と砲の間を二度往復する事になり、砲弾の連射数が少なくなる。
こうなっていると言う事はその問題に対してあまり気を使っていないか、理由がありカバーできる事になる。

一つの理由として被弾時の被害を軽減させるのに役立っている可能性があるがはっきりと構造を示した資料にはお目にかかっていない。
二つに、次の補給まで全弾を撃ちつくす事が無い可能性が高い。 後方支援の強度にもよるが一発の命中精度や破壊力が向上しているので、やみくもにバカスカ撃つ事が少なくなったと思う。
最近は各種環境センサーや弾道計算コンピューターの発達により命中精度と最大射程が向上している。チャレンジャー1が湾岸戦争の時に5,000mでT-55を撃破出来る能力を持っているので、日中であればその内側にある全ての停車している車両を仕留める事が可能になる。 どれぐらいの命中精度を持っているのかは不明だが。 5,000m先にある物を識別して砲弾を命中させる事が出来るので一級品と思われる。
また、この距離では相手に短時間で反撃を受けることも少ない。ミサイルであればシーカーが照射するレーザーを検知して警報を鳴らし、回避機動を取れる。 この手のレーザー受信による警報装置は搭載されているだろう。 最近レーザー測遠による射撃はスナイパーにまで普及しているので、反撃を受けると言えば先ずレーザーが照射されているかどうか? と言う事になる。

ヴェトロニクス(バトルとエレクトロニクスを混ぜた言葉、戦闘コンピューターと訳せる)の向上で一撃必殺の度合いが高まり高速装填に対する意義をあまり見出さなかったのだろう。

砲弾と弾頭が別なのは装填手が持つ重量が軽くなることにも繋がる。 負担の軽減といえばたしかにその通りともいえる。

因みに薬莢は燃焼するタイプとなる。たぶん90式やM1みたいに底部だけが排出されるハズ。

ただ、このライフル砲は他国と共同作戦をとった場合、同盟国が使用している砲弾が使えない。 他国との協調を考えてか、広く普及しているラインメタル社製の55口径120mm砲に換装する話しが最近挙がって来ている。

はっきりと断定して言えることはカタログスペック位だからそっちは各サイトを参照してください。



-- 絵について --

これが


こうなって


こうなる筈だったんだけど

モデリングの最中で挫折...........orz
トランスフォーマーのCMに触発されたんだけども。 燃料が続かんかったとです。 映画観てないしな。

今回、絵になっているのはイラク戦争でのひとコマ。 写真でいいものがあったのでそれをベースに作製。
元の写真の方でも背景で家屋かなにかが爆発してるんだけど、相手がなんなのか不明。 戦車とかは航空機でしらみつぶしにあってるかもしれないから、対戦車ミサイルか、RPG-7かな?にしては派手か。  となると、航空機が打ち漏らした(故意に破壊しなかった)T系列の戦車かな?

なしてチャレンジャー2なのかと言うと、意味や動機はネェっす。 M1でもよかったんだけども、前述の写真が記憶に残っていたのと、キャタピラが後ろ足になってケンタウロスみたいな状態になって、フェラーリの跳ね馬みたいなもんになったらカッチョイイなと思って。
結局装甲板が左右についてるから、フェラーリのエンブレムみたいに真横のシルエットにしたら訳ワカメなんだよね。

3Dを一ヶ月放置の後に、2Dにしたわけ。
キャラクターの顔だけど、エロ本の四コマにあったのをパクリました。絵全体の仕上げもゲームのキャラ絵をパクリました。・・・情けネェぜオレ、オレ情けネェぜ。

実車がご破算の上に乗っかっているんで、こっちもご破算の上と言うわけで。
 



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-- オマケ ガンダムの現在の解釈におけるチョバムアーマーはどんなもの? (長いよ) --
ウィキペディア(2007 09/17)において複合材を使用した爆発反応装甲とある。
このフィクションのチョバムアーマーの名前由来はチョバム出身者が開発に関与とあるので現実の物との接点はない。

装甲材が自損して衝撃を吸収すると言うもの。 だったら爆発する理由がないじゃないか。 爆発すると言う事は表と裏に同等の装甲材が必要になるし、爆発でエネルギーが増幅されかねない。

爆発して徹甲弾を粉砕する爆発反応装甲は現実に存在する。 これは、相当な厚さを持った鉄板を砲弾へ斜めにぶち当てて粉砕すると言うもの。
APFSDS(M1の多分劣化ウラン弾を意識してるかも、日本でもタングステンのモノが存在する)は細長いので横からのエネルギーにとても弱い性質があるのでソコを突いている。
ロシア戦車などに装備されてい「コンタークト5」がソレでっさ。
砲弾を”いなす”といったら解りやすいかな?

爆発反応装甲がなんで成形炸薬弾に有効かと言うと、これは小林源文氏の著書「武器と爆薬」で詳しく記述されていて、爆発反応装甲に対する誤った解釈への突っ込みと、何故有効なのか?と言う理由がわかりやすい図と文で描かれている。

要約するとこうだ、
1:金属の弁当箱があって底に火薬の板がある。
2:成形炸薬弾の爆発に火薬板が誘爆して弁当箱がぐちゃぐちゃに変形しながら吹き飛ぶ。
3:吹っ飛んだ弁当箱が成形炸薬弾のメタルジェットを散り散りにして無効化する。

このメタルジェットと言うものが装甲を貫くのであって、爆発が装甲を粉砕するわけではない。
メタルジェットの話しをし出すとキリがないので、爆発して金属がヒモ状に噴出するもんだと解釈して下さい。詳しくはこちら

メタルジェットを散り散りにすることが目的で、爆発を殺すことは目的ではない。


みなさん爆発が全ての方向に作用することはご存知と思う。
爆発を一方方向に向けたい場合は相当な入れ物が必要になる。 砲の底部が肉厚になってるのはこの為。
砲弾の爆発は外殻の強度からして全方向に作用するものと思う。 爆発反応装甲も同様だし、そんなにおおげさな爆薬は使わない。

仮に爆発に爆発を当てる相殺させるとどうなるか、想像してみよう。
対象に当てた爆発(こっちがわ)が志向性を持っていない限り全ての方向に同等の圧力がかかる。
対象の圧が2だとするとこちらも2の圧をかける必要がある。が爆発は全ての方向に作用するので少なからず反対方向に2の圧をかけなければ対象の爆発に同じ圧をかける事は出来ない。

[本体] [2←こちらの爆発→2] [相殺] [2←対象の圧]
テキストだけども↑の状態が爆発で相殺になる図式。
つまり本体には対象の爆発か、それ以上の爆発を受け止める能力が求められる。 つまり爆発してもしなくても結果は変らないので、爆発で爆発を相殺する爆薬分お荷物になる。

そいなら、爆発しない増加装甲でいいじゃん。

装甲が砲弾の攻撃力を無効化する方法は以下がある。
1:傾斜装甲によってエネルギーをそらす
2:ぶ厚い鋼板でエネルギーを受け止める
3:高硬度で砲弾を粉砕する(90式の複合装甲やM1の劣化ウラン装甲がそれに該当すると思う)
4:空間を空けてメタルジェットを散らす(シュルツェンとか)
5:反応装甲でメタルジェットを散らす(ERA)
EX:ケブラーやアラミドの繊維により銃弾を受け止める(防弾チョッキとか)

自損してエネルギーを無効化するのは装甲の基本原理なので、特に「売り」になる効果ではない。
それに、爆発して装甲材を吹き飛ばすとセラミック材が砕けて強度が落ちる可能性が高い。
装甲材の上面で爆発しても上記の爆発で爆発は相殺されないと言うことなのでNG。 (メタルジェットは吹き飛ぶかもしれないがAPFSDSは突き抜けてくると思う)
どちらかと言うと爆発しないのであれば防弾チョッキと似ているが、防弾チョッキは人間の肉でもある程度エネルギーを受け止めているので完全に硬質なものとなると複雑な構造材が必要になる。

これらの装甲は相手の弾種によって選択するので、何を受けるかが問題になる。

件のガソダムの装甲は対象の弾種が見えてこない。ただの爆発であれば戦場ではゴマンと浴びるし、どの方向から、どのレベルの弾の直撃に対するものなのかも明瞭ではない。

そう言った状態での議論は難しいが、設定の通りであれば当時の最強兵器と言えばビームライフルが当る。
名目どおりであれば収束された光(熱)による燃焼となる。
ウィキペディア設定の通りであればミノフスキー粒子と言うものを加速収束させると質量欠損し運動エネルギーになりこいつをIフィールドで偏向して一定の方向に運動エネルギーとして打ち出す。 つまりは衝撃を一定の方向に向けると言う話しらしい。 運動エネルギーは何かの物質内を伝達するか、砲弾に慣性としてエネルギーを保存させるのだが、宇宙空間では運動エネルギーをただ放射(発射)しただけでは伝達する空気が無いので梨のツブテになる。 かといって砲弾が発射されるわけでも無いらしい。
つまりは、エネルギー保存の法則を逸脱しているので議論の価値は無いが、設定を鵜呑みにすることにする。

飛んできた運動エネルギー(なにに保存されたエネルギーか解らないが)を受け止めるか、拡散させる構造の装甲でよい。 原理的にはT系が装備している爆発反応装甲にあるような、吹き飛んだ弁当箱がさまざまな形に変形して運動エネルギーを拡散させるとなる。 が、弁当箱がチリジリにするのはメタルジェットであるので、この場合は「コンタークト5」のような砲弾が持っている運動エネルギーを"いなす"タイプが理想と言える。
「コンタークト5」は15mm厚の鋼板を射出してAPFSDSを打ち砕く。 どの角度で鋼板を弾頭に打ち当てるのかが重要になるがそこは置いておこう。 この15mm厚の鋼板がセラミックやチタン、タングステンや劣化ウランの合金であればある程度の説明が付く。
まぁ、多分そんなものなんでない?
ただコイツは設定にあるようなデザインにすると、絶望的なほど重量増に繋がるから、それだけの重量物を運用するコスト(燃費)を考えると効果があるのだろうか? 見た限りだと全方向からの攻撃に対処しているように見えるが、過剰装甲もいい所だと思う。
それを考えると、MSをもう一機調達したほうがいいのではないか。

ミノフスキー粒子の話しを出したが、運動エネルギーを発射するのではなく、収束したミノフスキー粒子をIフィールドごと打ち出して着弾と同時に質量欠損(核分裂のはずなんだけどなぁ)させ運動エネルギーに変化、運動エネルギーが装甲内を伝達して内部の機器を破壊するとか言う設定ならまだ現実味があるかもしれない。



現実のチョバムアーマー(複合装甲)が何故良いものかと言うと「爆発しないから」だと思う。
火薬のメンテが不要だし、爆発で周りの人員や機材を痛める確立が低い。
作りっぱなしが出来るのでメンテ代が浮く。 その分安価に、大量に運用できる。

反して爆発反応装甲はモジュール化されていて好きな所に好きなだけ取り付ける事が出来るメリットがある。
メンテと爆発による周辺の被害を軽減できれば、好きなだけつけるメリットは大きい。
壊れればそこだけ取り替えれば良いし。
逆に取り付ける分だけ本体が軽量である必要があるので、素の状態では十分な装甲能力を持たない事になる。
イラクが装備していたソ連系戦車が貧弱だったのは素戦車だったためと思う。
こちらは詳しい資料が無いので後ほど。


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