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  └雷電、対B29仕様




-「雷電、対B29仕様」について。

  友人に借りた「中島戦闘機設計者の回想」 の後ろの方の頁。使い捨て特攻機「剣」の設計回想のところで、設計事務所の隣にあった飛行場にいた若い戦闘機のりがやってきて、配給の酒を酌み交わした時に出た話の一文を思い出してコレを描きました。
 描かないと〜!!と言うのりで描き出し、一週間放置した挙句出来あげたしだいです。

 コレを書いたときは「中島〜回想」を読んでからもう一年?近くたっていたので、印象に残っている部分以外はすべてパー。記憶からほとんどが飛んでいました。(絵の大枠が出来てから読み返したんですがね)
 んで思い出した一文が、「なんかあって若い(20代前半)戦闘機乗りが宅飲み(事務所)にやってきて、酒を飲んでいる席で「いやーまじきっついすよw」という感じになって、彼がおもむろに袖をまくった腕には高空で耐える為の注射の跡が痛々しく云々・・・しかも軽量化のために機銃は一挺だけ」この注射の跡ってところだけよく覚えていて、そんなこんなで「注射痕、機銃一挺、B29と戦う戦闘機」と言う漠然なイメージが出来たわけね。

 日本の飛行機に詳しくない俺はウィキペディア先生に聞いた訳さ。
「対B29戦の主役は〜〜?」と聞くとそっけなく「雷電…」と出てきたので頭の悪いおれは鵜呑みにして雷電にしたわけさ、なんの疑いもなく。

 機銃一挺で腕に注射痕、目に光がなくも鋭い目つきでこちらを睨む。あー、なんかメッセージ性あるな。
と心底思っていたわけですよ。

 でもね、おれ大きな間違いを犯していた。うん、とても大切な事間違っていた「中〜想」を友人の家で読み返したら以下のよう「調布基地の飛燕…」飛燕!?ひえん! hieeeeeeeeeeeeeen!!!
 飛行機間違えた!めがっさ間違えたっ!!飛燕は水冷だよボケ!!! orz .......................ま、いっか。
 話の中では「赤とんぼで特攻」とか「軽量化のために、搭乗員はフンドシと脇差一丁」とか魅力的な話がいっぱい出ていた。

 そうだよな、B29が巡航高度で飛んでるところをわざわざ良く飛ぶ飛行機デチューンして、ミソッカスほどの機銃攻撃なんて不毛な攻撃、いくら頭の悪い旧 日本軍(雷電は旧海軍、飛燕が旧陸軍、一般的には陸軍が馬鹿とされる)でもするわけねぇよな。
 エンジンに不調があって、使うにあぶってた飛燕使うほうが理にかなってるよな・・・

 と言うわけで、この娘は飛燕で在ることが正しいのですが
ゴニョゴニョって言う事で雷電で在ることが正しいのです。

 いや、雷電もB29と戦ったんだよ。それは事実。


 あー、注射ですが、何を注射していたのかさっぱりです。特に文献引っぱった訳ではないのですが。物資難の大戦末期を考慮に入れ、「戦中の注射と言えばヒロポンじゃ(はだしのゲソ)」と「高空=高山病=くらくらメマイ=覚せい剤」がジャストヒットでくっついたわけね。
まぁ注射はヒロポンで、その副作用でメツキが悪くなった、と言う事で(ハダゲンでヒロポン中毒のひとは本当に廃人だったから)。
 そのうち調べないとな、注射。


-絵について

リンクに入っているアスタリスクストレージの米さんの機体分割をパクリました。
 飛行機擬人化って自分のなかではけっこうしかりしたイメージがあったので、割りとデザインに困ることはありませんでした。絵の塗りや仕上げに関しても、戦車のノウハウがあったので、あまり苦もなく出来上がりました。

 描いていた当初、視線をこっちに向けるのは、あんまりにもやらせ臭い。って感じを受けたので目線を前に向けたら今度は弱くなって。結局最初の予定通りこっち向きになりました。
 左腕の方も二度ほど描きなおしています。一番最初は今みたいにだらんとしていたですが、途中で「ふともも描きたいよ」といらん性欲をもてあまして、お腹を抱えるように腕をフトモモの上に乗せていたんですが。やっぱり注射痕みえないとダメーーーって俺の中の俺に言われて、結局最初に構想していた通りになりました。
 最初のイメージって大事ね。


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